新型コロナに伴うステイホームで影響を受けたライブ業界

2020年は世界で新型コロナウイルスが流行しました。感染力の強いウイルスとされているので、いわゆる三密は避けるように徹底されました。その中で影響を受けた業界がいくつかあります。ライブ業界もそんな痛手を受けた業界の一つです。

大きな損失を計上しているライブ業界

新型コロナウイルスでステイホームが浸透しました。この中で大きな影響を受けているのが、エンタメです。特に密室空間の中で開催されるライブは軒並み中止・延期になって、甚大な影響を受けています。

6900億円の損失

ぴあ総研というところは試算したところ、政府が大規模イベントの自粛を要請した2月下旬以降、売り上げが減少もしくはゼロになったイベントの数は5月までのたった3か月間で19万8000本に上っているそうです。入場料だけでも約3615億円の売り上げが失われたといいます。さらにそこに物販や飲食物の売り上げも重なっていきます。その結果、約6900億円もの損失を計上するのではないかとみられています。ちなみにこの金額、国内のライブの市場規模の実に8割弱に及ぶといいます。いかに深刻な状況か、この数字だけでも十分想像できるでしょう。

失業してしまった人も

ライブを運営する会社はもちろんですが、個人にもその影響が影を落としつつあります。ライブに関連する仕事として照明やマイクなどの音響、ライブのバックバンドなどで生計を立てている人もたくさんいます。このような人たちもライブが中止もしくは延期になったことで、仕事のキャンセルが相次いでいます。中には2020年に予定されていた仕事がすべてなくなってしまったというライブスタッフもいるほどです。仕事がゼロになれば収入もゼロになってしまい、厳しい生活が今後待ち受けているわけです。

今後様変わりするライブ

新型コロナの収束がまだ見えない状況下で、従来の方式でのライブはしばらく難しくなるでしょう。そんな中、新しい手法で行うライブの試みもすでに行われています。

無観客ライブの配信

ライブ会場に人々を集められなければ、無観客で行う方法も模索されています。会場を貸し切ってライブを開催し、それをインターネットで配信する手法です。そして配信するにあたって、有料チケットを販売し、それを購入した人のみが映像を楽しめる方式です。日本では2020年6月、サザンオールスターズが開催しました。3600円でチケット販売したのですが、総視聴者数が50万人を超え大成功に終わりました。しかもこのライブでは本当のライブ同様、豪華な演出を駆使しました。ということはライブスタッフの仕事も確保できるわけです。

ドライブイン方式のライブ

海外ではすでに導入されている方式がドライブイン方式のライブです。会場に人々が集まるのですが、それぞれ自分たちの車の中に乗ったままでライブを楽しむ方式です。それぞれ車内で楽しむ形になるので、密室・密着状態にならずに済みます。

まとめ

日本ではライブ会場でクラスターが発生したこともあって、マイナスイメージがついたことも業界的には痛手でした。しかしこのままの状況が続くと、ライブ文化がなくなってしまいかねません。ただ無観客ライブ配信やドライブインなど新しいライブの方式が出てきて、業界の生き残りの試みはすでになされています。